コーティング下地処理の研磨技術を数値化、車の色は関係なく測定可能
今回の測色計による評価データは、JCA会員の店舗へ新車コーティングで入庫された、タフトになります。
下地処理の脱脂まで終えた状態で、測色計にて塗膜の状態を計測(表左側)
上記表の左側が、研磨前の測色計の数値になります。
そして右側は車磨き研磨を終えて脱脂したのちに測定した数値。
ここで注目すべき数値はL*(エルスター)で、
研磨前:平均L*30.02 研磨後:平均L*29.18
この数値が研磨前より大きくなっていると、正しい研磨が出来ていないし、余計なバフ目を増やした事が証明されます。
この研磨後データでは研磨前より低い数値になっていますので、正しい研磨ができている、且つ塗った直後の塗膜に近づいた事を証明しています。
車のコーティング施工で重要になる作業はいくつかありますが、お客様の大事な財産であるお車にとって、
車磨き研磨作業を正しく行なっていないと、傷を増やしてしまう危険性があります。
その傷というのは、ポリッシャーと呼ばれている研磨用の機材へ、バフ・コンパウンドを併用して塗装を研磨した時、
使い方や組み合わせを間違える事で、深い傷を浅い傷に置き換えられないというのが傷の原因(バフ目)の大半です。
また、今までは目視での評価が主流であったため、施工環境や技術者により激しいくらいのばらつきがありました。
今回の写真撮影・計測協力・・・JCA会員 エコスタイル熊本
この評価方式は日本コーティング協会が、月間BSRに連載された、「研磨した塗面のツヤを測色する」(ケヰテック株式会社金子代表投稿)の内容に基づき、金子代表立会いのもとご協力いただき、更に工夫を重ね出来上がった評価方式になります。