コーティング下地処理の研磨技術を数値化、車の色は関係なく測定可能
今回の測色計による評価データは、JCA会員の店舗へ経年車コーティングで入庫された、BMW M4になります。
下地処理の脱脂まで終えた状態で、測色計にて塗膜の状態を計測(表左側)
上記表の左側が、研磨前の測色計の数値になります。
そして右側は車磨き研磨を終えて脱脂したのちに測定した数値。
ここで注目すべき数値はL*(エルスター)と⊿Eab(色差)、で、
L*(エルスター)
研磨前:平均L*6.6 研磨後:平均L*5.88
この数値が研磨前より大きくなっていると、正しい研磨が出来ていないし、余計なバフ目を増やした事が証明されます。
この研磨後データでは研磨前より低い数値になっていますので、正しい研磨ができている、且つ塗った直後の塗膜に近づいた事を証明しています。
⊿Eab(色差)
さらに⊿Eab(色差)を数式に基づき算出する事で、人間の感覚的な表現も可能になります。
今回は⊿Eab(色差)0.91なので「わずかに」綺麗になった事が証明されました。
⊿Eab(色差)の数値による感覚的表現は、書籍「塗膜研磨の科学的アプローチ」79ページより転用させて頂きました。
写真撮影・計測協力・・・JCA会員 エコスタイル熊本
この評価方式は日本コーティング協会が、月間BSRに連載された、「研磨した塗面のツヤを測色する」(ケヰテック株式会社金子代表投稿)の内容に基づき、金子代表立会いのもとご協力いただき、更に工夫を重ね出来上がった評価方式になります。